2007年に「コカ・コーラ・ゼロ」が売り出されて、
下火になっていたコーラが息を吹き返しました。
しかし、これぞカロリーゼロの飲料です。
まず、これまでのコカ・コーラは、
オフィシャルサイトでこのように書かれています。
Q:「コカ・コーラ」は何からできているのですか?
A:「コカ・コーラ」は、糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、
炭酸、カラメル色素、酸味料、香料およびカフェインからできています。
1日12本飲んでいたと言われています。
通称、ダイエットコーラともいわれるのですが、
そのエネルギー(カロリー)は100mLあたり45kcal、500mLでは45×5=225kcal、
トランプ大統領が(普通の)490mLまたは500mLコーラを1日12本飲んだとすると、
225×12=2700kcal/日ですが、ダイエットコーラ
つまりコカ・コーラゼロは、100mLあたり0kcalです。
すなわち、1日12本飲んでも0kcalです。
そのコーラの甘味成分は砂糖やブドウ糖、果糖、
果糖ぶどう糖液糖ではありません。
人工甘味料です。
ダイエットコーラの一つコカ・コーラプラスの成分を下に示します。
カロリー:0kcal/100mL
原材料:食物繊維(難消化性デキストリン)/ 炭酸、カラメル色素、酸味料、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK、スクラロース)、香料、カフェイン
栄養成分:100mlあたりエネルギー0kcal、タンパク質0g、脂質0g、糖質0g、食物繊維2g、食塩相当量0.08g、難消化性デキストリン(食物繊維として)5g、カフェイン45mg
となっています。
トランプ大統領が飲むとされるダイエットコーラが英国でのzero sugar
(0.3kcal/100mL)と同じだとすると、
12本の総カロリーは0.3kcal×5×12=18.0kcalとなります。
これだと、単純にエネルギー(カロリー)のみでは健康被害はもたらさないでしょう。
危険なのは、その甘味成分であるアスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、
甘味料も様変わりしてきました。
かつてはサッカリン、チクロから始まり、
それらが安全性に問題があるということで禁止されると、
アスパルテームや天然甘味料のキシリトール、ステビア、ソルビトールなどが
主流となりました。
残念ながら現在ではネオテーム、スクラロース、アセスルファムKなどの人工甘味料が、
ほとんどの甘みのある飲食物で使用されています。
これらは砂糖よりも安価で大量生産できるため
メーカーからは大変重宝がられています。
サッカリンは砂糖の200〜700倍の甘みがあります。
アスパルテームは160〜220倍、アセスルファムKは200倍、
スクラロースは600倍も甘くなっています。
砂糖の約1万倍(7000~13,000倍)の甘味があります。
カロリーゼロの飲食物は、「たくさん摂っても、太らないから大丈夫」と思いがちです。
安心してついつい食べ過ぎてしまいます。
しかし、そんな心理的な要因だけでなく、カロリーゼロ飲食物に含まれる
人工甘味料が体にさまざまに影響して肥満につながることが分かってきました。
人工甘味料が肥満の原因となると考えられている、
①ホルモンに作用する、
②味覚を鈍化させる、
③依存性がある、
④その他の作用について見てみましょう。