リン酸塩は、食感の矯正、増量剤としてや、ビタミンCの分解防止、
着色料など色素の変色の防止など、様々な用途で使用されています。
そのため、多岐に渡る食材に使用され、ハムやソーセージ、
インスタントラーメン、ツナフレークやプロセスチーズ、
はんぺんや炭酸飲料水など、加工食品にはほぼ使用されていると言っても
過言ではなく、それ以外にも様々な食品に含まれている食品添加物です。
また、ファミリーレストランなどで、よく見かける、飲み放題のコーヒーなどにも、
増量剤として使用されていることが多いようです。
このように、リン酸塩は、様々な食品に含まれているため、
日常的にリン酸塩を摂取している可能性があり、リン酸塩の過剰摂取により、
骨密度の低下、腎臓疾患、治療力・免疫力低下、精神異常等、
健康への影響も懸念されています。
リン酸塩は、添加物名の記載を義務付けられていないため、
リン酸塩が使用されているのか分からないことが多く、
リン酸塩を含む食品を全く摂取しないのは、とても難しいかもしれませんが、
食品の裏側を見て、様々な食品添加物が含まれている食品を避けることで、
リン酸塩を少しでも避けることは可能かと思います。
「週刊現代」(講談社/11月4日号)で食品添加物のリン酸塩が取り上げられています。
以下の記事はその内容です。
『血管を詰まらせ、骨が脆くなり、腎臓にもダメージが
危ない食品添加物「リン酸塩」が入っている食べ物はこれだ』と
銘打って大特集を組んでいる。
「ハム・ソーセージなどは、リン酸塩を入れることによって
肉の水分を保つことができ、プリッとした食感になる。
私たちがふだん食べているハムやソーセージは、実は肉本来の食感ではなく、
リン酸塩によって生み出されている」
「リン酸塩が使われていても明記する必要のない一括表示のpH調整剤、
酸味料、イーストフード、乳化剤、かんすい、膨張剤などは添加物の
ブラックボックスと言われている」
この特集で注目されるのは、添加物に対する大手企業の取り組み方に
変化がうかがわれることだ。
ファミリーマートは共に、添加物使用削減に取り組んでいる旨を回答しているが、
従来、こうした添加物の危険性を訴えようとするアンケートに対しては、
小売企業側は「国が使用を認めている添加物だ」
「安全性に問題はない」「法律で定められている使用基準を守っている」と
いった回答がほとんどだった。
ところが、セブンは過剰摂取の危険性(カルシウムの吸収を妨げ骨粗鬆症の原因になる)を、
ファミマは添加物使用の弊害(リン酸塩を減らすことで鶏肉本来の食感を引き出した)
を堂々と述べている。
まるで、添加物の問題点を指摘したい週刊誌の代弁者のようだ。
今まででは考えられないことである。