オオバコは、人が多く歩く場所に自生している植物で、
世界各国に広く分布しています。
オオバコ科の植物は、世界中で200近い種が知られています。
オオバコはのどの痛みや咳を鎮める効果があることから、
茎や葉をお茶などにして飲用されています。
オオバコは、オオバコ科の植物で別名を車前草(シャゼンソウ)といいます。
オオバコは水を吸収すると、糊のような粘液がでて、
動物の足や人間の靴を介して種子が運ばれ、
野草、空き地、路傍、登山道など人が多く歩く場所に自生しています。
オオバコは、踏みつけられても生命力が強いため、世界各国に広く分布しています。
日本のオオバコは高さ10~15cmで卵形の葉を持っています。
花の咲く時期は4~9月です。
オオバコは古くから民間薬として使用されており、
全草を煎じて服用すれば白内障や夜盲症、目の充血に良いとされています。
現在でもオオバコはのどの痛みや咳を鎮める効果があることから、
茎や葉をお茶などにして飲用されています。
オオバコの名前の由来は、葉が広く大きいことから名付けられたといわれています。
そのほかオオバコは地方によってさまざまな呼び名があり、
カエルッパ(蛙っ葉)、カエル葉などとも呼ばれています。
この名前は火であぶることで膨らんだオオバコの姿が
カエルの腹に似ていることからつけられた呼び名です。
さらにオオバコは、子供たちが花の茎を絡ませて引き合い、
その強度を競って遊ぶことから、スモトリバナ(相撲取り花)ともいわれています。
オオバコは漢方としても有名で、漢の時代(紀元前206~)から
その名がみられるほど歴史のある植物です。
オオバコはシャゼンソウという名で生薬として日本薬局方に収載されています。
1・オオバコの種子は咳を鎮める作用があり、葉は利尿作用があり、
さらに肌の傷にも利用されていました。
オオバコの種子は車前子(シャゼンシ)と呼ばれ、
体に熱がこもる尿が出にくい時や、
目の充血、目の痛みがある場合に使われる生薬です。
のどの調子を整える効果
2・オオバコには消炎作用や保湿作用がある
プランタジンという成分が含まれるため、のどの調子を整え、
咳を抑える効果があります。
さらにオオバコにはアウクビンという成分も含まれており、
粘液の分泌を促進する作用や粘膜を修復する作用があります。
そのため、のどの気道の粘膜の調子を整えます。
3・腸内環境を整える効果
オオバコの種子は30%も粘液を含んでいるため、お腹の調子を整える効果があります。
オオバコの種子が腸内で膨張することで、腸内を拡張化させるため、
整腸効果があります。
また、腸のぜん動運動[※4]に作用するため、便秘に対する効果も期待されています。
過敏性腸症候群の患者に対して便秘や下痢の解消と腹痛の改善効果が見られました。
3・生活習慣病の予防・改善効果
オオバコにはコレステロール値や血糖値の降下作用があるといわれています。
高血圧にも良いとされ、中国ではオオバコの種子を高血圧に用いており、
種子のアルコール抽出物でイヌやネコの血圧を低下させたという報告があります。
血液中のコレステロールが増加しすぎると、
血中脂質の量を低下させることもわかっています。
様々な効果があるため、生活習慣病を予防する効果が期待できます。
その他、オオバコは生薬として眼病や婦人病に効果があるといわれています。
オオバコは食事や摂取できます。
こんな方におすすめです
○咳や痰でお悩みの方
○腸内環境を整えたい方
○生活習慣病を予防したい方