ウィキで紹介されたように神の言葉を伝える者であり、
それに専念しましたようにヒルデガルトも同じく、専念していきます。
そして説教風、演説風に変えたり、味付けしたりすること、
また論理的に弁証法的にもとづいて並べ立てることもしません。
ヒルデガルトはこのことをこう書いています。
私は再度、天の声がこう語るのを聞きました。
「これからの驚嘆すべき事柄を教えられ、言われたとおりに語り、書き記しなさい。」
これが起こったのは、1141年、神の御子イエス・キリストの受肉(注・01)から
1141年目、私が42歳7ヶ月の時でした。
開かれた天からの極度に輝く火の光が、私の脳、体、胸の隅々まで射し込みました。
その炎は焼き尽くすようなものではなく、
太陽の光線を受けたものが温まるようなものでした。
私は若い時から、つまり5歳ぐらいの時から、
現在と同じように不思議にも自分の内に、
神秘と秘密と驚嘆すべき幻視の力を感じ取っていました。
しかし、そのことは極わずかの人々、
わたしのような身分で生活している修道者を除いて、誰にも話しませんでした。
たいていの場合は、神が恵みによって明らかにしてくださる時まで、
いつも沈黙を守って静かにしていました。
神の御子は、聖霊によって処女マリアの胎内で人間性を受け、人間となられました。
このことは、神の御子の「受肉の神秘」と言われます。
ペルソナはただ一つ、すなわち神の御子のペルソナだけです。
イエス・キリストが真の神、真の人である事実は常にキリスト教の核心であり、
神学の中心である。神と人との位格的結合と表現されたりする。
1)聖書からのことば
*ルカ1・26~38 聖霊の働き
*ヨハネ1・1「初めにみ言葉があった。み言葉は神とともにあった。み言葉は神であった。」
*ヨハネ1・14「み言葉は人間となり、われわれの間に住むようになった。」
*ヨハネ1・18「神を見た者は、いまだかつてひとりもいない。父のふところにいる独り子である神、この方が、神を啓示されたのである。」
*コロ1・15~16
*フィリ2・6~11
<同質>
*ヨハネ10・30「私と父とは一つ」
*フィリ2・6~11
<仲介者>
*一テモ2・5
*ヘブ8・6、9・15、12・24、テト2・14
2)異端
キリストは誰か?から出発し、アレキサンドリア(エジプト)では
キリストの神性が中心になり、アンティオキアではキリストの人性が中心になって、
異端が生じるようになった。