健康本コーナに行きましたら8冊ばかり医師の書かれた
ファスティング関連本が並んでいました。
健康本コーナをこの5年間、チェックしていますが、
医師の書いたファスティング本は年間に1,2冊でしたから、
このような急増は何を意味するかです。
まず、3年前に青木医師が「空腹こそ最強のクスリ」(アスコム)を
書かれて健康本では超ベストセラーといえる50万部以上となり、
「16時間空腹」という言葉がかなり知れ渡ってきたことです。
それまでにも僅かの医師が書いた断食本でしたが、
似たようなタイトルの本は何冊かありました。
特に医師でファスティングの著作が多い方は、
1・甲田光雄(故人)・・・「断食・少食健康法」など160冊以上あり
2・石原結實・・・「半断食健康法」など300冊以上あり
3・鶴見隆史・・・「断食でガンは治る」など100冊以上あり
の3人だけでしたが、3年前から青木医師を筆頭にファスティング
の本を書かれる方が多くなったのは、
病気にファスティングの効果があることをようやく
医師が少しづつ認めてきたということです。
藤樹の宿に来会される方で特に肥満、アレルギーなどでかかりつけの医師から、
「どこかの断食施設で断食してみては・・」と言われたという方が
最近、増加しています。
そして次のようなことも理由の一つでしょう。
それはファスティングに対するエビデンスが明確になってきたことです。
更に海外でのファスティング情報がネットから見れるようになり、
認識が大きく変化してきているようです。
おそらくこれまで医師の経営する断食施設は少なかったのですが、
今後は多くなることも考えられます。
これまで藤樹の宿に来会された方にお聞きすると
周囲にファスティングする人は家族、会社など皆無ということでしたし、
ファスティングに行くといえば宗教の修行か、
とも言われるという断食への偏見が根強い日本ですが、
それでもこうしたファスティングの啓蒙書が医師の手で出版されることで、
少しでも偏見が和らいでいけば幸いなことです。
ただ日本の場合、ファスティングが
ダイエットと同じレベルで受け止められていることは
まだ未成熟な段階といえます。
また、断食施設の運営者の大半が
ヨガ(=ヒンズー教)をベースにしているのも
世界の流れからは逆行しています。
ファスティングを客観的に調べていくと修道院の断食に行き着くのは明白ですが、
日本人は聖書を全く読まないし、キリスト教知識は皆無なので藤樹の宿では
ファスティング講座でなるべく平易にそのことを語ってますが、
これからも更にレベルアップして語りづづけようと思います。
その意味ではこのブログで9月20日から、
カテゴリー「ファスティングとスピリチュアル」で
「ヒデルディカルトの生涯」の連載を開始しましたので、お読みください。
私は日本の医師が書けない分野である、
ヒルデガルトのファスティングこそほんとうのファスティングであり、
世界標準であると確信しています。
喜久屋書店(注・1)
兵庫県神戸市兵庫区出在家町に本社を置き、「喜久屋書店」という書店を経営する会社。