肉食の悲劇は糖尿病の死亡率が明らかです。
ベジタリアンと比較すると週6日以上、肉を食べている人とでは、
糖尿病による死亡率は、3.8倍ということが明らかです。
なぜそうなるのかメカニズムとは
・アテローム血栓が末梢血管を詰まらせ、心臓病、脳卒中などの合併症を引き起こす。
・糖尿病患者の死亡原因は、末梢血管などの血行障害なのです。
昭和時代を代表する演歌歌手、村田英雄(注・01)は
飲み屋でサラダを出されると
「このオレに鳥のエサなどもってきやがって肉を出せ!」と
サラダの皿を投げ返したということです。
大の肉好きでサラダは鳥のエサという片寄った食事が晩年、
長年の肉と酒(相当の酒豪だった)から糖尿病となり、あらゆる症状が出ます。
両脚は壊疽で切断。目は失明、最後は心臓発作で死にました。
まさに血行障害そのものが出た村田英雄のような
末期症状はどのように起こるのでしょうか。
それは全身の血行障害からです。
末端の毛細血管が詰まるのです。
これを微少循環不全(注・02)といいます。
ようするに赤血球が通行不能となり、
体中に酸素も栄養も届かずに村田英雄のような状態になるのです。
ドイツの医学者であるオットー・ワールブルグ博士(注・03)は
このように断言しています。
「細胞に供給する酸素を減らして酸欠状態していくと、
細胞は確実に100%ガン化する」
この発見でノーベル賞をもらった博士の発見が意味することが大きいのです。
肉や牛乳など動物食で発生する酸毒は体液を酸化させ、
その結果、赤血球はたがいにくっつきあい、連銭結合を起こし、
毛細血管に血栓として詰まるのです。
つまり10ミクロン以下の末梢神経にはまったく血液が届かなくなるのです。
当然、栄養も酸素も届きません。その結果、体細胞は
・壊死
・ガン化
が待っているのです。
血流不足で足先や手が腐り始めるので切断しか方法がないのです。
そしてガン化で糖尿病患者のがん発生率は数倍になります。
血行不良の酸欠で末端細胞がガン化するのです。
厚労省の発表では「糖尿病が強く疑われる人は
690万人、可能性を否定できない人を含めると1,370万人と推計されている。」
とあります。
村田英雄(注・01)
浪曲で鍛え上げた歌声と男らしい風貌、世界観を持ち味に、戦後歌謡界の黄金期をリードした演歌界を代表する歌手の一人である。1961年11月に発売した西條八十作詞船村徹作曲の「王将」がミリオンセラーとなり、翌1962年に第4回日本レコード大賞特別賞を受賞。「王将」のヒットで、以前出した「無法松の一生」「人生劇場」なども相乗効果でヒット、人気を確立する。歌謡界をリードしてきた三橋美智也、春日八郎と「三人の会」を結成、ジョイント・コンサートなどで活動した。作風はデビューから一貫して『男』、『人生』、『夫婦』を題材に歌った曲が多い。
微少循環不全(注・02)
微小循環障害は、血管径と血行速度、活性酸素の過剰産生、血管壁への白血球と血小板の膠着、血管透過性の方進、血管外の肥満細胞の脱穎粒などの一連の多彩な変化を含む。 微小循環障害は心脳血管障害のみならず、糖尿病の血管合併症、肝腎機能障害、婦人科疾患にも関連する。
オットー・ワールブルグ博士(注・03)
ベルリンにて1921年-1927年までベルリン大学助教授を経て、1931年-1953年までカイザー・ヴェルヘルム生物学研究所(現在のマックス・プランク生物学研究所)の局長として、細胞生理学の研究を行う。彼は腫瘍の代謝、及び細胞(特に癌細胞)の呼吸の研究を行った。(ワールブルクの)黄色酵素の性質と製造法の発見により、1931年にノーベル生理学・医学賞を受賞した