「いのちを得るための書」だけではなく、多くの作詞作曲をし、
そして医学、以前科学の著作さえも手掛けていたのです。
しかも、この修道院には訪問客が絶え間なく来ていたのです。
単に周辺の方だけではなく
かなり遠方からも巡礼者など訪問客が馬に乗ったり、
徒歩で来訪しています。
ヒルデガルトの伝記には
主は彼女を病苦や悪霊の攻撃においてだけではなく、
人々の攻撃を受けなければならなかった時にも助けられた。
神は敵対者たちの心を良い方に変えられた。
これは彼女自身が物語っているように、
ある哲学者の回心に関するものである。
その哲学者とは、最初は彼女だけでなく、
神にも敵意を抱いていたが、その後、いと高き方に導かれて心を変えたのである。
今も名前はわからない、ある哲学者で信仰もなく、
ヒルデガルトに懐疑的でしたが、
彼女の幻視についての話を直接聞き、神からの霊感を受けたのです。
この驚嘆すべき回心が起こり、
多くの人たちが信じるようになります。
そして多くの人は霊感を受けたヒルデガルトのもとに来て、
心の平和と体の治癒を求めたのです。
その内容はヒルデガルトの残した膨大な手紙の中に証明されています。
ライン川沿いにある多くの霊的な出来事は、
物騒騒然たる世界に光を照らしたのです。
その著作こそ、「道を知れ」でした。
この書はローマ教皇と聖ベルドナルドの許可を得たものです。
この「道を知れ」のどこを教皇が読まれたのかを知ることは、
今は不可能ですか、全部で3巻になります。
第1巻は、ヒルデガルトの見た6つの幻視と解説
第2巻は、ヒルデガルトの見た7つの幻視と解説
第3巻は、ヒルデガルトの見た13つの幻視と解説で戯曲、
オペラ風に書かれています。
後にヒルデガルトは完全な音楽作品にしました。