γ-オリザノールとは、コメ胚芽や米ぬかに多いポリフェノールの一種で
米油に含まれています。医薬品、化粧品、食品と幅広く利用されています。
γ-オリザノールには、血行を良くしてコレステロールを低減させる効果、
脳の機能の劣化防止などの効果があります。
1・基本情報
γ-オリザノールとは、コメ胚芽や米ぬかに多いポリフェノールの一種で、
コメ胚芽や米ぬかを搾ってつくる米油に含まれています。
無味、無臭の淡黄色の粉末で、熱安定性が高いため、
優れた抗酸化力を発揮するといわれています。
植物ステロールの仲間として、人の体に対しては血行を良くして
コレステロールを低減させる効果、脳の機能の劣化防止などの効果があります。
善玉(HDL)コレステロールを増やして悪玉(LDL)コレステロールを減らすので
脂質異常症の予防にも効果があります。
日本では、高脂血症や自律神経失調症の医薬品として使用されています。
2・γ-オリザノールの歴史
γ-オリザノールの歴史ですが、1954年に米ぬか油から発見された
ポリフェノールの一種です。古くから、更年期障害の症状の緩和、
効能により医薬品として使用されてきました。
最近では、抗炎症作用、抗アレルギー作用、皮膚の乾燥や肌荒れを防ぐ作用、
筋肉疲労防止作用などが報告されており、
化粧品やサプリメントなど幅広く利用されています。
3・γ-オリザノールを含む食品
γ-オリザノールを含む食品は、コメ胚芽油や米油などに含まれています。
米油にはγ-オリザノールが0.2~0.5%含まれています。
また、γ-オリザノールは日本では医薬品としても扱われています。
※米油とは
米油とは、コメ胚芽や米ぬかを搾ることで得られる油のことです。
米ぬかに含まれる油分は20%未満と低く生産量は少ないですが、
米油には健康のための多くの微量成分が含まれています。
ビタミンEは体内の脂質を酸化から守り、健康な細胞を維持してくれるため、
ビタミン剤の原材料の一部としても利用されています。
また、豊富に含まれる植物ステロールは、
コレステロールを引き下げる働きが強いことが知られています。
私たちの身近な米油は、植物性油として食品の加工に用いられています。
例えば揚げせんべいで、米油で揚げることで香り高くなり、
加熱されても酸化しにくいという特徴があるため、
せんべいの品質を長く保持できる利点があります。
同じ理由で、ポテトチップスやかりんとうなどの
揚菓子や即席麺など広く使用されています。
(若さの秘密から)