これから超超少食実践例を甲田医師は紹介しておられます。
★芦屋在住・池田さん(80歳男性)の要旨
80歳を迎えて体のどこにも異常はなく、若い頃と同様に元気。
それは幼少期から20数年間、父母たちと共に造り上げた
ライフスタイルが健康を支えたのです。
ド田舎の警察署長を務めた父は学歴がなかったので
子供4人を大学までいかせようと食生活は極めて少ない簡素なものだったのです。
自分の家以外は美食飽食の中で我が家は間食もなく、極めて簡素な食事でした。
甘いお菓子もなく虫歯のない歯を維持できています。
その後、父は退職し家庭菜園をして手伝いながら、
そこで採れた野菜や青汁も飲むことができました。
しかし、大学を出て教師になり、太平洋戦争で軍事産業に従事し、
そのまま敗戦を迎え、戦後は欧米の食事やアルコール、
甘い菓子に私も巻き込まれ、胃潰瘍、歯槽膿漏、脱毛など不調に陥りました。
そこで食生活を根本的に立ち直すことにし、青実療法に目覚めたのです。
そして妻も持病の冷え性、不眠、イライラなどが治りましたが、
家族中で様々な健康法を試していきます。
自分自身が老人性ケルニアの傾向があり、甲田医師の断食療法を知り、
そこで甲田医院で1週間断食をして食事も変えました。
それまで私は飽食に溺れ、1日4食の大食となっていたのです。
それでこの断食以後、朝食を抜き、1日2食にして、食事量を減らしていきました。
そして数年後に夕食だけの1食にし、週1度の断食をするということになったのです。
そして食事内容は野菜を中心として玄米食です。
これでは力も出ないのでないかと不安になる方も多いかもしれませんが、
この超少食でどうなったのでしょうか。
・体が軽くなった
・疲れないで良く働ける
・山歩きで1日20~30㎞は歩く
・少しもお腹が減らない
24時間何も食べずに山を歩いても空腹を楽しむことになっています。
いきなり厳しい少食に行くのではなく、一歩一歩進めてきたことが実りました。
毎年、甲田先生に血液、尿検査をしてもらっていますが異常なしです。
今年夫婦でカナダへオーロラを見に行きましたがパン、肉、下肢など一切食べず、
野菜のみでの少食旅行でした。
零下23度の厳寒で立ち尽くすオーロラ見学も平気でした。
これから日本は急速に高齢化社会になりますので、寝たきり老人、
痴呆症も増加するでしょうが、私のような超少食こそ、
すこやかに老いる秘訣だと知ったのでそれを多くの人に伝えていきたいと思います。
(1990.03.15記)
【編集者】
この体験談は私も大変参考になりました。この方のように生涯、超少食を継続していきます。