日本では野の花として位置づけられているたんぽぽ。
西洋ではライオンの歯を意味する「ダンデライオン」と呼ばれ、
野菜やハーブの一種として親しまれています。
また中国では、乾燥させた葉は蒲公英(ほこうえい)、
根の乾燥物は蒲公英根と呼ばれ、生薬として用いられてきました。
★ダンデライオンの効果・効能
デトックス作用があり、体内の毒素や老廃物の排出を促す
効果を期待できるハーブです。
肝臓や腎臓、消化器系の働きを高めるといわれています。
利尿作用も高く、むくみや膀胱炎の予防やケアに役立ちます。
※キク科のアレルギーがある人、胆汁管や胆のうに炎症などの症状がある人は
使用を避けましょう。
★サラダやコーヒーで! ダンデライオンのとり入れ方
食べ過ぎや就寝前にもおすすめ、たんぽぽコーヒー
根を乾燥させ、焦げ目がつくまで炒って、
ミキサーで粉末にしてコーヒーのように漉せば「たんぽぽコーヒー」の出来上がり。
カフェインが入っていないので、妊娠中の方にもおすすめです。
また、デトックス効果があるので、食べすぎてしまったなあというときは、
自宅に戻ってからいつものコーヒー代わりにどうぞ。ノンカフェインなので、
就寝前にも飲めるのが嬉しいですね。
乾燥の方法や焙煎技術によって味は変わりますが、
コーヒーのような味わいや、ゴボウのような風味を感じます。
市販では、コーヒーではなく「たんぽぽ茶」として販売されていたり、
葉や茎と一緒に乾燥されていたりするものもありますよ。
ドライハーブなら季節を問わず活用できます。肝臓の機能を高めるため、
お酒を飲む機会が増える時期や、飲み過ぎた次の日にとり入れるのがおすすめです。
★春の香りを楽しんで♪ ダンデライオンサラダ
若芽の時期にとれたビタミンやミネラルを含むやわらかい若葉を
サラダでいただくのも◯。若葉はとてもやわらかく、
ほんのりとした苦味がアクセント。
利尿作用が期待できるので、むくみがちな女性にはおすすめの一品です。
若芽の時期に、ダンデライオンをサラダでいただくのは、
フランスでもポピュラーなとり入れ方のよう。
薬膳では、春に苦みをとることで冬の間に体にたまった
毒素の解毒や利尿効果を期待する考え方があります。
旬の食材をいただいてセルフケアに役立てるのは、
洋の東西を問わず同じようですね。