SDGsその後の進捗状況についてウィキでコンパクトに紹介されています。
2017年7月 - 国際連合の事務総長であるアントニオ・グテーレスは、
SDGsに掲げられている多くの分野の前進が
2030年までに達成できるペースをはるかに下回っているとし、
前進を加速すべく取り組みを強化する必要があるとする国連報告書を発表した。
2019年5月 - 国際連合事務総長のアントニオ・グテーレスは、
経済社会理事会ECOSOCに提出する
「国連持続可能な開発目標SDGs進捗報告書」を公表する。
首脳レベルのSDGs進捗状況は4年に1度の発表であるため、
2015年に採択されてから初の報告として注目を集める。
目標1から17まで各々の課題が発表されたが、全体的に目標達成に至らず、
掲げる目標の達成までに課題が山積みしてい。
2020年9月 - 国際連合副事務総長のアミナ・モハメドは、
貧困撲滅を目指す目標1の取り組みが大幅に減退している、と危機感を表明した。
国際連合開発計画(UNDP)は、SDGsの根幹をなす目標1の達成は
ますます困難になったと認識を示している。
日本の状況
日本政府は、SDGsに係る施策の実施について、全国務大臣を構成員とする
「持続可能な開発目標 (SDGs) 推進本部」を設置した。
本部は2016年12月22日に「持続可能な開発目標 (SDGs) 実施指針」を決定し、
優先課題として、2030アジェンダが掲げる5つのPである、People(人間)、
Planet(地球)、Prosperity(繁栄)、Peace(平和)、
Partnership(パートナーシップ)に対応した8項目が示している。
2019年12月の第8回推進本部会合で、
2020年のSDGs推進のための具体的対策法を取りまとめた
「SDGsアクションプラン2020」を決定した。
People(人間)
- あらゆる人々の活躍の推進
関連する目標:1(貧困)、4(教育) 、5(ジェンダー)、
8(経済成長と雇用)、10(格差) 、12(持続可能な生産と消費)
- 健康・長寿の達成
関連する目標:3(保健)等
Prosperity(繁栄)
- 成長市場の創出、地域活性化、科学技術革新
- 持続可能で強靱な国土と質の高いインフラの整備
関連する目標:2(食料)、6(水と衛生)、9(インフラ、産業化、技術革新)、11(持続可能な都市、人間居住)
Planet(地球)
- 省・再生可能エネルギー、気候変動対策、循環型社会
関連する目標:7(エネルギー)、12(持続可能な生産と消費)、13(気候変動)
関連する目標:2(食料)、3(保健)、14(海洋)、15(生物多様性)
Peace(平和)
- 平和と安全・安心社会の実現
関連する目標:16(平和)
Partnership(パートナーシップ)
- SDGs実施推進の体制と手段
関連する目標:17(実施手段)
2020年7月9日、SDGsのより一層の認知拡大・行動の促進を行うため、
ジャパンSDGsアクション推進協議会が発足し、外務省、環境省、経産省、
神奈川県など官公庁のほか経団連、慶應義塾大学SFC研究所 X.SDG Lab.など
官民一体の15団体が参加した。
SDGsアクションに取り組む人を「SDGs People」とし、
女優で創作アーティストののんが第一号となった。
今後、他のメンバーとともに、SNSなどを通じてSDGs活動の発信に取り組んでいく。
会長を務める慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 教授の蟹江憲史氏。