山林の上に建設できるのは、工事現場用プレハブしかなく、
居住用として建設はできません。
居住用として建設された市川(仮称)さんの土地建物という状況でした。
そしてプレハブ住宅を建設した横に大きな4tの水槽も設置しました。
市川(仮称)さんが井戸を掘っていたので
その井戸が使用できると思っていたからです。
しかし、驚いたことに水の量は1人分しか出ず、とても4tを満たすことはできません。
しかも、鉄分の多い湧き水だったのです。
これでは断食祈祷院の要である水を供給できません。
そこで下の部落である五反田の安藤区長に近くの
山水を提供してくださるようにお願いにいきました。
可能なのか聞きにいくと工事費は約1000万必要(注・01)だと言う事でしたから、
残された選択肢は山水を引くしかないのです。
そして安藤区長の好意でご自分の山林に
井戸を掘ってもいいという許可を得ましたので、
さっそく井戸を掘りますと水が湧き出て、それを水槽に貯水できるようになりました。
そしてオープンした1995年はこの量で何とか
私たち夫婦とスタッフ1人にたまに来られる方だけなら十分だったのですが、
1996年秋に大変なことになります。
それは笹井さんの編集する「ハーザー」に
私たちの断食祈祷院が2回にわたって連載され、
それを読んだ方たちの申し込みが急増したのです。
そしてこれまでの断食が水で、途中から酵素断食(注・02)を導入しました。
工事費は約1000万必要(注・01)
水道工事はどこでも同じですが、補助金なしで引く場合、相当な負担となりますが、一番近い家から1km以上、しかも高低差が500m以上もあり、ポンプアップなど含めれば総工事費は最低、1000万円という試算でした。また、当然、下水道は無理であり、合併曹を設置するにも1000万円は必要ということでした。合計2000万円であり、この負担はできませんので、山の水に頼らざるを得ないことになりました。
酵素断食(注・02)
1996年の夏、愛知県内のキリスト教会から、青年部のキャンプと断食祈祷で来ていた方たちが、水断食で低血糖でバタバタ倒れる有様でした。これを見た大阪から来ておられた方が、「酵素を手造りにして、断食祈祷に来られる方に酵素断食を実践させてはどうか」と提案していただき、秋に手造り酵素をさっそく愛知県三河の果物(柿、ブドウ、梨等)と野菜(白菜、大根)で作り、飲んでいただいたところ倒れる方がなくなり、1997年初頭に私も40日断食をしてみましたが、まったく大丈夫でした。