断食で最も癒しが起こったケースは、
アトピー性皮膚炎が一番、多く、断食の効果はてき面でした。
数多くある中で印象深いのは、
大学受験予備校1年目の青年が完全に癒されたことでした。
父親は東大卒のエリート官僚で、
青年も父親のように東大受験を目指していましたが、
高校時代からアトピーで苦しんでいました。
そして浪人になってから更に悪化して毎日、かゆみ地獄のような状態になり、
夜も寝れずに苦しんでいたのです。
それまでかゆみ地獄ということが分からなかったのですが、
血が出るまでかきむしるため、下着も寝具も血まみれでした。
これでは大学受験はできないと母親がクリスチャンでしたから、
電話で依頼があり、引き受けました。
何とか手助けになればと初春でヨモギの若芽を摘んでヨモギ湿布を作って、
アトピーの患部に毎日、何度も塗ってもらい、水断食を断行しました。
そして1週間目に何と宿便が出たと同時に
赤ちゃんの肌のようにスベスベになっていたのです。
断食とヨモギ汁効果がこれほどまでにてき面に効いたのは
後にも先にもありません。
しかし、母親の祈りと献身的な支えも大きく、本当に喜んで帰られました。
その後、この青年は東大ではなくICU(国際基督教大学)に入学し、
卒業後、スイスのWHOで活躍することになりました。
また、生まれた時から真っ赤なアトピーで苦しんできた若い女性で
熱心なクリスチャンでしたが北海道から断食に来られました。
アトピーに共通するのは、母親が大量の妊娠中に牛乳を飲んでいたことです。
この女性も牛乳がかなり安価で新鮮な北海道なので
その典型的なケースでした。
とにかく宿便が取れるまでという指導をしたのですが、
学校の教師だったので2週間だけで帰られました。
中途半端であったし、水断食だけでは体力も続かないので止めましたが、
その後、連絡が入り、1年後にほぼ同じアトピーで
苦しむ同じ教師の方と結婚されて、実に幸せな結婚生活で、
断食を数年に渡って夫婦で励まし合ってされて、かなり改善され、
子供を授かったことを知り、ほんとうにうれいしい知らせでした。
1995年から5年間でアトピーがこれほど多いということを知り、
牛乳アレルギーが引き起こす悲劇ということが分かりました。
そして2001年に「病気にならない生き方」(新谷弘美著)が
ベストセラーになりますが、
この中で新谷医師は徹底的にそのことを明らかにされて、
ついには日本ミルク(牛乳推進団体)からの訴訟沙汰になります。
私はアトピーで目の当たりにしていましたので
新谷医師の指摘は納得できました。
他にも多くのアトピー患者さんが断食で治癒、改善された方を知っていますが、
省略させていただきます。