バイブル・ファスティングの奥の深さを知っていただくため、
ヨガ系と比較してみましょう。
ヨガ系
1・自分が断食をすることで悟りを開くことをもとめ
2・少しでも修行して、瞑想して
3・上をめざす
4・そして神になる(あるいは、神々になる)
※現実にはインドに八百万の断食で悟りを開いた神々が存在しています。
聖書系
1・断食で神(聖書の神=唯一神=God)から啓示を受けるために断食に導かれる
2・断食して謙遜、低くなることを神の言葉から示される
3・神の前に低くされる
4・神を受容する、神の前に子となる(神になることはあり得ない)
藤樹の宿に来会された方から伺ったのですが、
どこかで3泊の水断食を体験され、
その水断食は3日間を十分な予備断食期間なくして始めたそうで驚きました。
このようなことは狂気の沙汰としかいいようがありません。
現在は酵素ジュース断食が多く、コロナ禍以降は、
藤樹の宿方式も増加してきました。
しかし、ファスティングの本質は一切、語られていません。
残念ながら日本での断食への最大関心は、
ダイエットと美容、デトックスのみです。
ですから参加者の80%は女性です。
もちろん藤樹の宿でも利用者の80%がやはり女性でした。
しかし、本物の正しいファスティングとは、
ダイエットや体のデトックスや美容のためなのではありません。
正しいファスティングは私たちの人生を変えることなのです。
それは私たちの「欲望の断念」を促し、決断することができるものなのです。
人生を根本的に見直し、軌道修正します。
それは今までの悪しき習慣を断ち切り、
新たな出発を可能ならしめることができるからです。
それが真の断食なのです。
まさに私たちを創造された神が最初の人、
アダムとイヴを住まわせたエデンの園に戻る回復の行為が
真実のファスティングなのです。
真の断食は、自分の体のためだけの自己目的だけにほかなりません。
ですからヨガのような断食の本質から乖離した異端が支配してしまうのです。
ヨガとその大本であるヒンズー教には、
ファスティングの教理も存在せず、本質的なルールや規則(戒律)もなく、
そして研鑽してきた歴史もありません。
しかし、聖書の民といわれる(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)では、
明確な断食のルールがあり、
それを4000年間、継承してきたのがユダヤ教であり、
そしてその共通項であります旧約聖書を読めば、
誰でも正しい世界共通の断食について学ぶことができます。
そしてさらにファスティングを深めて、極めて高次元の領域にまで高め、
今もなお連綿と聖書とキリスト教の本流ファスティングを継承しているのが
修道院の断食であり、私たちはまさに、そこに行き着かなければならないのです。
それを知れば何と日本の断食施設で教えられていること、
多くの断食に関係する書籍がいかに浅く、
しかも大きく間違っていることか明白になります。